埼玉県のローカルなチェーン店『山田うどん』をご存じですか?
関東圏にしか展開していないお店なので、知らない人も多いと思います。
かくいうわたしも東京で暮らすようになって初めて知ったお店です。
その『山田うどん』の『パンチ』が美味しいと聞いたので、早速食べてみる事にしました。
山田うどんはどんなお店?
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山田うどんは正式名称を『ファミリ-食堂山田うどん食堂』といって、埼玉県所沢市発祥のロードサイド型うどんチェーン店です。
現在は埼玉県を中心として東京都・神奈川県・千葉県・栃木県・茨城県・群馬県に店舗があります。
うどんチェーン店というと『丸亀製麺』や『はなまるうどん』といったうどん専門店を思い浮かべますが、『山田うどん』はそういったうどん専門店とはちょっと違います。
一言で言うと「うどんファミレス」なんです。
山田うどんには、うどん以外に蕎麦は勿論のこと、ラーメンや丼類、野菜炒めやカレーにチャーハンまであります。
お子様セットなんかもあって、幅広いメニューはまさに家族で食事するのにぴったりなお店。
価格設定もリーズナブルで、うどんは280円~、定食類も1,000円未満です。
かつ丼なんて味噌汁つきで680円?!
なんてコスパの良いお店なんでしょう。
そんな山田うどんは映画『翔んで埼玉』のロケ地としても有名。
実際にロケを行ったのは茨城県龍ケ崎の店舗だそうですが、劇中に何度も出てくるほど埼玉県で親しみ深いお店なようですよ。
山田うどんの名物料理『パンチ』
さて、山田うどんの名物料理『パンチ』は一体どんな料理なのか。
公式ホームページを見てみると『パンチ(もつ煮込み)』と書かれています。
つまり『パンチ』は味噌ベースで味付けされたもつ煮込みの事だったんです。
この『パンチ』という名前の由来については、秘密のケンミンSHOWで「商品化の際にパンチの効いた名前が浮かばなかったため、いっそのこと『パンチ』をそのまま商品名にした」と明かされています。
その他にも「モツを食べると元気が出るから」などの理由もあるそうです。
確かに一度聞いたら中々忘れられないパンチのある名前ですよね。
ではさっそく山田うどんで『パンチ』をテイクアウトしてみました。
パンチと赤パンチの食べ比べ
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パンチには『パンチ』と真っ赤な『赤パンチ』の2種類があります。
・パンチ単品 (200g 510円)
・赤パンチ単品(200g 560円)
豚モツ以外にコンニャクと白ネギ、なんとメンマが入ってました。
これはちょっと他で見た事が無いですね。
ちなみに『豚のもつ煮込み』は群馬県の名物料理として有名で、関東を中心に親しまれています。
わたしは関西出身なので、豚もつ自体を東京で初めて食べました。
あの豚もつ特有の匂いが食べなれていなくて、実はちょっと苦手です。
でも美味しいと評判の『パンチ』ならわたしでも美味しく食べられるのではと期待も膨らみます。
テイクアウト容器を開封すると、両方とっても美味しそうな香り。
特に赤パンチは麻辣醤、数種類の唐辛子、ニンニク、生姜が入っているそうでかなりお腹が空く香りがします。
ちょっと豚もつの匂いもするかな。
でもそこまで気にならないかも。
『パンチ』試食
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まずはプレーンな『パンチ』
味噌と醤油をベースにしっかりと味付けられています。やや醤油が勝ってます。
ちょっと塩味が強いかな。
味がよく染み込んでいるせいか塩が結構きつく感じます。
もう少し塩分を減らして、出汁的なものを強くしたほうが好みです。
生粋の関東の人だと、これくらいでちょうど良いのかな。
冷めているときはあまりしなかったですが、温めなおすとやはり豚モツの匂いがしますね。
ただ、東京に来て何度か豚もつ煮込みを食べましたが、山田うどんの『パンチ』が一番食べやすく感じます。
味が強いからかな?味の方向自体は好みです。
『赤パンチ』試食
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次に『赤パンチ』
温めなおすと、あれ?この香りカレーっぽい。
たぶんクミンとかターメリックが入ってると思います。
山田うどんの説明で、四川料理か韓国料理系の味付けを予想してたんですが、香りが思いきりインド方面に傾いてます。
ヱスビー食品の赤缶カレー粉の香りに近いです。
食べてみると、かなり辛い!!
麻辣醤使用と説明されていますが、痺れはあまり感じず、唐辛子のがつんとした辛さが全面に出ています。
激辛まではいきませんが最初にガツンと辛みがくるので、辛いのが余り得意でない人はプレーンな『パンチ』のほうが良いでしょう。
『パンチ』と『赤パンチ』を食べ比べて、わたしはプレーンな『パンチ』のほうが好みでした。
塩分がもう少し控え目だったらなぁ。
関東ではモツ煮込み=豚モツ、関西ではモツ煮込み=牛スジの不思議
関西で豚もつ煮込みを食べた事がないですが、もつ煮込み自体は関西にもあるんです。
関東で言うところの土手煮がそれで、牛スジとコンニャクなどを八丁味噌や醤油で甘辛く煮込んだものです。
関東の豚もつ煮込みは、白っぽい味噌でやや甘めに仕上げているものが多く、食べ比べると結構違います。
そもそも関西ではホルモンといえば牛が主流で、豚ホルモンはあまり食べられていません。
スーパーなどでも見かけたことがないですね。
逆に牛レバーやてっちゃんは関西のスーパーでよく売られていますが、関東だとスーパーはもちろん肉屋でもほぼ見かけません。
そういえば東京に来た当初、近所のホルモン焼のお店に行ったら全部豚ホルモンで物凄いカルチャーショックを受けました。
ニラレバなんかはやはり牛レバーで作りたいので、関東でも牛ホルモンがもっと浸透すると嬉しいですね。
山田うどんの『パンチ』は通販で食べられる
山田うどんが近くに無いという人も、公式オンラインショップ『おうち山田うどん』で『パンチ』を購入出来ます。
『パンチ』以外にも餃子やかき揚げなど、山田うどんの人気メニューが一通りお取り寄せできます。
なんと手打ちうどんのキットまでありました。
粉からではなく、うどん玉から作れるので少し気楽に手打ちうどんが楽しめるそうです。
お子さんと楽しみながら手打ちうどん作りなんてステキですよね。
まとめ
山田うどんの『パンチ』はご飯がすすむ濃いめの味付けが好みな人におすすめです。
他店のもつ煮込みに比べて豚モツの香りが控え目なので、初めてのもつ煮込み体験にぴったりだと思いました。
実はかつ丼もおすすめなので、良かったらお試ししてくださいね。